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講義名 体育科指導法
(副題)
開講責任部署
講義開講時期 前期 講義区分
基準単位数 1 時間 0.00
代表曜日 木曜日 代表時限 2時限
校地
科目分類名 教員の免許取得のための必修教科
科目分野名 教科及び教科の指導法に関する科目
対象学科・年次 2年次
必須/選択 小学校教諭二種免許状 必修

担当教員
職種氏名所属
指定なし◎ 山本 達也指定なし

学習目標(到達目標) 体育科指導法の学習目標(到達目標)
(1)小学校指導要領の体育科の趣旨、目標及び内容について理解することができる。
(2)小学校体育科における身に付けなければならない技能、思考力、社会性(表現力)から、教材をとらえ、子どもの活動欲求を大切にしながら、運動を志向する力へつなげることができる。
(3)有効な手立てとして、視聴覚機器の活用について理解し、活用することができるようになる。
(4)実技指導を通して、有効な活動の場、補助具、ペア等の学習形態の工夫について、理解することができる。
(5)教師の助言の重要性を理解し、よりよい声かけができる。
授業概要(教育目的) 体育科指導法の教育目的
この授業は、体育科の授業を行う上で、教材研究をする基本的な視点について理解し、実践に生かそうとするものである。体育科の目標である運動の楽しさを味わう子どもを育てるために、運動技能を中心としながら、ルールや練習方法を工夫する思考力や友達や教師と交流する社会性を身に付けることが大切であることを理解する。また、その視点から、教材研究を行い、活動の場や教師の具体的な補助や声かけについて工夫することができる実践力を育てたい。その際、手立てとして有効な視聴覚機器についても理解を深め、活用できるようにする。この科目は、ディプロマポリシーの「保育者としての基本的な知識・技能を習得し、保育者自身の気づきを働かせながら、こどもの多様性を理解することができる。(気づく)」「こどもの発育・発達やこどもを取り巻く環境の理解に努めながら、指導計画の中で保育者として臨機応変にかかわることができる。(かかわる)」に位置づけられる。また、教育課程コアカリキュラム対応表「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」「各教科の指導法 体育」と対応している。
授業内容 体育科指導法の教育内容
(1)体育科の目標については、各運動領域の講義・実技を実施し、実践を通じながら、理解を深める。
(2)講義と実技のつながりを考え、実技を通して、身に付けたい技能、思考力、社会性の視点から教材をとらえ、工夫することを学ぶ。
(3)動きを追求する場面で、視聴覚機器の活用を行い、効果的な活用の仕方を学ぶ。
(4)具体的な支援となる活動の場、学習形態、教師の声掛け等については、実技指導でその都度理解し、身に付ける。
【実務経験】小学校での体育科の実践や研究機関での研究
【講義内容との関連性】
小学校での体育科の実践研究や福岡県体育研究所での研究を生かして、実技を通しながら授業づくりの考え方を指導する。幅広く多様な運動領域で、指導を充実させていきたい。
授業計画表
担当教員項目内容予習復習教室
第1回山本 達也オリエンテーション体育科の目標について体育科の目標から授業づくりについて考えるという講義の見通しを持つ。
体ほぐしの運動を行い、授業の教材研究の考え方について理解する。
体育科の目標について、自分なりに理解しておく。体育科の目標と授業の捉え方について、振り返りまとめる。短体
第2回山本 達也体つくり運動系における教材研究と具体的支援(情報機器の活用、場の工夫等)について体つくり運動の目標を理解し、授業づくりについて考える。体つくり運動を行い、具体的支援について理解し実践する。体つくり運動における情報機器の活用について理解する。体つくりの運動遊びと体つくり運動の目標について、見通し、目標から児童の発達段階をとらえておく。体つくりの運動遊びと体つくり運動について、授業づくりの視点で、振り返りまとめる。短体
第3回山本 達也器械運動系における教材研究と具体的支援(情報機器の活用、場の工夫等を中心に)器械・器具を使っての運動遊び、器械運動の目標を理解し、授業づくりの考え方を身に付ける。器械・器具を使っての運動遊び、器械運動を行い、具体的支援について理解し、実践する。器械運動における情報機器の活用について理解し、実践する。器械運動系の目標を見通し、低・中・高学年の目標の違いについて、とらえておく。器械運動系の目標と授業づくりの実際について、振り返りまとめる。短体
第4回山本 達也陸上運動系における教材研究と具体的支援(情報機器の活用、場の工夫等)について走・跳の運動遊び、走・跳の運動、陸上運動の目標を理解し、授業づくりの考え方を身に付ける。陸上運動系の運動を行い、具体的支援について理解し、実践する。陸上運動における情報機器の活用について理解する。走・跳の運動遊び、走・跳の運動、陸上運動の目標を見通し、目標から児童の発達段階をとらえておく。陸上運動系の目標と授業づくりの実際について、振り返りまとめる。短体
第5回山本 達也ボール運動系における教材研究と具体的支援(情報機器の活用、場の工夫等)についてゲーム、ボール運動の目標を理解し、授業づくりの考え方を身に付ける。
ゲーム、ボール運動を行い具体支援について理解し、実践する。
ボール運動における情報機器の活用について理解する。
ゲーム、ボール運動の目標を見通し、目標から児童の発達段階をとらえておく。ゲーム、ボール運動の目標と授業づくりの実際について、振り返りまとめる。短体
第6回山本 達也表現運動系における教材研究と具体的支援(情報機器の活用、場の工夫等)について表現リズム遊び、表現運動の目標を理解し、授業づくりについて考える。
表現リズム遊び、表現運動を行い、具体的支援について理解し、授業づくりの考え方を身に付ける。
表現リズム遊び、表現運動における情報機器の活用について理解する。
表現リズム遊び、表現運動の目標を見通し、目標から児童の発達段階をとらえておく。表現リズム遊び、表現運動の目標と授業づくりの実際について、振り返りまとめる。短体
第7回山本 達也学習指導案の意義と記入の仕方について(既習の講義・実技を生かした教材研究を通して)既習の講義・実技を生かして、学習指導案の意義について理解する。
既習の講義・実技を生かして、学習指導案の作成の仕方について理解する。
具体的支援として、効果的な情報機器の活用、場の工夫等について具体化する。
既習の講義・実技について教材研究を行い、学習指導案に示すための準備をしておく。作成中の学習指導案を見直し、付加修正点を明確にしておく。 
第8回山本 達也既習の講義・実技を生かした学習指導案の作成について既習の講義・実技を生かして、1時間の学習過程(導入→追及→ふりかえる)における学習活動を具体化する。
学習指導案を作成しながら、わかりやすい記入の仕方を身に付ける。
具体的支援として、情報機器の活用、場の工夫について効果的に位置づけ、学習指導案に明記する。
前時に作成した学習指導案を見直して、付加修正点を記入しておく。完成した学習指導案を読み直し、学んだことをまとめる。 
授業形式 〇第1回から第6回
 体育科の考え方や各運動領域について、プレゼンテーションを用いて、要点を明示することで、理解を深める。また、講義の後に実技指導で、学んだことを具体的に生かすことで、より確かな理解につなげる。実技の最後に活動を振り返り、体育科及び各運動領域について確かな考え方を身に付ける。
〇第7回・8回
 学習指導案について、既習の講義・実技を生かして、演習を行うことで、意義や作成の仕方について、確かにとらえる。
評価方法 到達目標(1)については、学習プリントの記入内容で評価する。
到達目標(2)(3)(4)(5)については、実技における取組状況及び学習プリントの記入内容、学習指導案の作成状況から評価する。

実技の取り組み状況 40%、学習プリントの記入状況 30%、学習指導案の作成状況30%
テキスト 小学校学習指導要領 体育編(平成29年)
オフィスアワー(授業相談) 〇授業の前後を中心に相談してください。
〇実習前に相談がある場合は、主体的に相談してください。
学生へのメッセージ 〇特に理由がない限りは、本学指定の体操服及び体育館シューズを使用してください。理由がある場合は、事前に担 
 当教員に必ず伝えてください。
〇事前に貴金属は、必ず外して、化粧はせずに授業に望んでください。
〇小学校二種免許取得必修科目ですので、体調を整え、遅刻・欠席がないようにしましょう。
〇教師自身が教材開発力や具体的な指導方法を身に付けることで、こどもは、技能や思考力、社会性を身に付け、運
 動に親しむことができます。本講義で、こどもに運動の楽しさを味わわせる指導力を身に付けるよう頑張りましょ
 う。
 、
準備学習の内容 〇各運動領域別に講義を進めていきますので、毎時の運動領域の目標を学習指導要領で各自学んで授業に望んでくだ
 さい。