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講義名 社会的養護Ⅱ
(副題)
開講責任部署
講義開講時期 後期 講義区分 演習
基準単位数 1 時間 0.00
代表曜日 木曜日 代表時限 1時限
校地
科目分類名 専門科目
科目分野名 保育の内容・方法に関する科目
対象学科・年次 2年前(後)
必須/選択 保育士資格必修

担当教員
職種氏名所属
指定なし◎ 山口 美樹指定なし

学習目標(到達目標) ⑴こどもの理解を踏まえた社会的養護の基礎的内容について、正しい用語を選択することができる。
⑵施設養護及び家庭養護の実際について、正しい用語を選択することができる。
⑶社会的養護に関わる相談援助の方法・技術について、正しい用語を選択した記述ができる。
⑷社会的養護におけるこども虐待の防止と家庭支援について、正しい用語を選択した記述ができる。
⑸権利擁護、社会的養護への視点をもった支援を考えることができる。
⑹保育士の専門性を高めるために努力することができる。
授業概要(教育目的) 2016年の児童福祉法改正において、「子どもの権利に関する条約」の精神がその理念として掲げられ、こどもが権利の主体であることも明記されました。しかし、虐待によりこどもが犠牲になる事件は後を絶たず、関連のニュースも多く報道されているのは、みなさんも知っていることでしょう。そのような、こどもを取り巻く問題に対する「予防」「早期発見・対応」や社会的養護体制の充実・整備について事例を通して考えます。
なお、この科目は、ディプロマポリシーに示す2年次後期の「きづく」「みがく」に位置づけられます。
授業内容  何らかの事情で家庭環境を奪われた、あるいはとどまることが適当でないこどもを、公的責任で援助する体制が社会的養護です。保育士の役割の一つである社会的養護が必要なこどもへの支援のあり方を身につけることを目指します。
授業計画表
担当教員項目内容予習復習
第1回山口 美樹オリエンテーション
社会的養護における日常生活支援
社会的養護Ⅰをふまえ、社会的養護Ⅱの学び方について明らかにします。社会的養護における日常生活支援とは何かについて学びます。そして、日常生活支援のあり方を学びます。
社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストの概要を確認しておきます。ポイントをテキストに記します。
第2回山口 美樹社会的養護における治療的支援社会的養護における治療的支援の目的と特徴、発達段階ごとのアプローチ、生活の中の治療について学びます。社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ポイントをテキストに記します。
第3回山口 美樹社会的養護における自立支援社会的養護における子どもの自立支援の基本と、そのプロセスについて学びます。社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。
ワークシートを取組み記入して提出します。
第4回山口 美樹施設養護の生活特性および実際①
乳児院
乳児院における生活の特性と、援助内容について学びます。そして、その援助を事例を通して考えます。社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第5回山口 美樹施設養護の生活特性および実際②
母子生活支援施設
母子生活支援施設における生活の特性と、援助内容について学びます。そして、その援助を事例を通して考えます。各自で考えた援助を複数学生間で交換します。社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第6回山口 美樹施設養護の生活特性および実際③
医療型障害児入所施設
医療型障害児入所施設における生活の特性と、援助内容について学びます。そして、その援助を事例を通して考えます。各自で考えた援助を複数学生間で交換します。社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第7回山口 美樹家庭養護の生活特性および➀
里親制度
家庭養護とはについて学びます。
里親制度の特性について学びます。
社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第8回山口 美樹家庭養護の生活特性および②
養子縁組制度
ファミリーホーム
養子縁組制度の特性と実際について学びます。
ファミリーホームの特性と実際について学びます。
社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ポイントをテキストに記します。
第9回山口 美樹社会的養護におけるアセスメントと、個別支援計画社会的養護におけるアセスメントについて学びます。それをもとに、個別支援計画について、
事例を通して考えます。各自で考えた援助を複数学生間で交換します。
テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第10回山口 美樹保育士の専門性に関わる知識・技術とその実践記録の意義、自己評価、個人情報・プライバシー保護について学びます。テキストを読んでおきます。ポイントをテキストに記します。
第11回山口 美樹ソーシャルワークに関わる知識・技術とその実践
社会的養護における家庭支援
社会的養護領域において求められるソーシャルワークの知識・技術とその実践について学びます。社会的養護における家庭支援と、そのあり方について学びます。テキストを読んでおきます。ワークシートを取組み記入して提出します。
第12回山口 美樹社会的養護の課題と展望
「社会的養護の課題と将来像」「新しい社会的養護ビジョン」をふまえ、検討します。
社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。ポイントをテキストに記します。
第13回山口 美樹まとめ授業を振り返り、整理します。
記述試験
社会的養護Ⅰでまとめたノートと、テキストを読んでおきます。(記述試験)
第14回     
第15回     
授業形式 「社会的養護Ⅱ」は演習科目です。前期の「社会的養護Ⅰ」においての学びをふまえ、この授業では各自が、社会的養護の援助(実践)について事例を用いた課題を取り組むことを主とします。各自で考えた援助は、複数学生間で交換して共有化を図ります。このように複数学生間で交換(ディスカッション)することで、社会的養護における援助について端的に意見を述べること、他者の意見を要約して記録する力を身につけることを目指します。
非対面授業時は、回の内容に応じて、オンライン授業、課題配信学習(オンデマンド学習)のいずれかで対応します。その際、課題を出しますから、期日を守って提出してください。
評価方法 到達目標⑴  評価方法:第3回ワークシート〈評価割合:10%〉
到達目標⑵  評価方法:第4回、第5回、第6回、第7回ワークシート〈評価割合:35%〉
到達目標⑶  評価方法:第9回ワークシート〈評価割合:10%〉
到達目標⑷⑸ 評価方法:第11回ワークシート〈評価割合:5%〉  
到達目標⑹  評価方法:記述試験 〈評価割合:40%〉
テキスト 『実践に活かす社会的養護Ⅱ』ミネルヴァ書房
               
   
参考文献 取り扱う事例に応じたワークシーは、毎回こちらで準備して配布します。
オフィスアワー(授業相談) 授業後、希望日時を言ってください。
学生へのメッセージ 「社会的養護」は、遠いところにあるイメージの人が多いかもしれません。
「社会的養護」は、保育者にとって、保育者を目指すみなさんにとって、身近なところにあります。
 社会的養護について学ぶこと理解することは、それを必要とするこども・家庭を取りまく状況に役立つ一歩となります。
 社会的養護についてできるだけ具体的に学べるように、事例を取り扱います。事例課題へは“私が近い位置にいる支援する者だったら”という観点をもって取り組んでください。
この科目は、保育士資格所得必須です。したがって、遅刻・欠席には十分に注意しましょう。