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講義名 教育学
(副題)
開講責任部署
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 0.00
代表曜日 木曜日 代表時限 3時限
校地
科目分類名 専門科目 教育の基礎的理解に関する科目
科目分野名 教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想
対象学科・年次 2年次
必須/選択 卒業必修・幼稚園教諭二種免許状必修・保育士資格必修

担当教員
職種氏名所属
指定なし◎ 大西 宏明指定なし

学習目標(到達目標) この授業では、主に、幼児教育/保育に関する基礎的な概念(「言葉」)についてじっくりと考えていきます。

1.「こども」について、複数の観点から論じることができる。
2.「遊び」について、複数の観点から論じることができる。
3.「環境」について、複数の観点から論じることができる。
4.「学び」について、複数の観点から論じることができる。
5.考え方や言葉についてじっくりと考えた成果を、自分自身の経験に関連させることができる。
授業概要(教育目的)  この授業では、みなさんに、幼児教育や保育に関するさまざまな「言葉」についてじっくりと考えてもらうことを通して、「これまでとは違った幼児教育/保育の見方」を身につけてもらいたいと考えています。このようにして幼児教育/保育に対する別の見方を身につけることは、これまでとは違う角度から幼児教育/保育の技術や方法について考えることにつながります。幼児教育/保育の見方が増えることによって、みなさんは、複数の角度から自分自身の実践をふりかえることができるようになります。つまり、この授業は、みなさんのふりかえりの質を高めることに役立つと言えます。
 なお、この授業は、幼児教育/保育を複数の角度からふりかえることができるようになることを目指しているという点において、DPの「保育者としての基本的な知識・技術を習得し、保育者自身の気づきを働かせながら、こどもの多様性を理解することができる」(きづく)と強い関連を持っています。
授業内容  幼児教育や保育に関するさまざまな「言葉」についてじっくりと考えるということは、「どう教育/保育するのか(Howの問い)」ではなく、「教育/保育とは何か(Whatの問い)」を考えてもらうということです。つまり、この授業では、幼児教育/保育に関する技術や方法ではなく、幼児教育/保育に対する考え方を主に取り扱うということです。
 具体的には、「こども」「遊び」「環境」「学び」という、幼児教育/保育においてよく見かける言葉についてじっくりと考えていきます。
以上の概要を、幼稚園教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭として実務経験のある教員より学びを得る。
授業計画表
項目内容予習復習
第1回なぜ教育学を学ぶのかオリエンテーションとして、なぜ教育学を学ぶのか考えます。なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第2回「こども」についてじっくりと考える①「こども」について歴史的な観点から考えます。

なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第3回「こども」についてじっくりと考える②児童福祉と教育の変遷
児童福祉と教育の関連
なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第4回「こども」についてじっくりと考える③江戸時代及び明治初期の教育なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第5回「遊び」についてじっくりと考える①大正・昭和初期と戦時中の教育なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第6回「遊び」についてじっくりと考える②終戦後・高度経済成長期の教育なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第7回「遊び」についてじっくりと考える③イニシエーション、ポリスの教育、身分教育、職業教育、近代学校教育制度、近代教育思想なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第8回「環境」についてじっくりと考える①西洋の子ども観と教育観の変遷
日本の子ども観と教育観の変遷
なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第9回「環境」についてじっくりと考える②教育・保育と教育制度
教育行政と教育法規
なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第10回「環境」についてじっくりと考える③教育方法・カリキュラム編成・学習指導なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第11回「学び」についてじっくりと考える①ジェンダー教育・情報教育なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第12回「学び」についてじっくりと考える②学校・家庭を取り巻く諸問題なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第13回「学び」についてじっくりと考える③より良い社会を目指すためになぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第14回これまで学んだことについてじっくりと考えるコメニウス、ロック、ルソー、ペスタロッチ、フレーベル、デューイなぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
第15回教育学で学んだ内容をどのように活用するのか、対話的に考える なぜ教育学を学ぶのか、自分の意見を考えておいてください。授業内容を、自分なりにまとめておいてください。
授業形式 ・講義
・ワークシート(毎回の授業終了時に感想を書いて提出)
・レポート作成
・グループディスカッション

※新型コロナウイルス感染症の影響等によって、対面での授業が難しくなった場合の対応については、その時に連絡します。
評価方法 評価方法を到達目標ごとに示します。
1.「こども」について、複数の観点から論じることができる。
⇒第7回の授業内レポート(15点)

2.「遊び」について、複数の観点から論じることができる。
⇒第7回の授業内レポート(15点)

3.「環境」について、複数の観点から論じることができる。
⇒第13回の授業内レポート(15点)

4.「学び」について、複数の観点から論じることができる。
⇒第13回の授業内レポート(15点)

5.考え方や言葉についてじっくりと考えた成果を、自分自身の経験に関連させることができる。
⇒(1)毎回のワークシート(2点×15回=30点)
 (2)第15回のグループディスカッション(10点)

テキスト テキスト(教科書)はありません。資料を配ります。
参考文献 ・福元真由美編著(2017)『はじめての子ども教育原理』有斐閣ストゥディア
・『最新 保育士養成講座』総括編纂委員会編著(2019)『最新 保育士養成講座 第2巻 教育原理』 
   全国社会福祉協議会
・井藤元編著(2020)『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』ナカニシヤ出版
・垂見直樹・池田竜介編著(2021)『幼児教育・保育のための教育方法論』ミネルヴァ書房
・高山静子(2021)『改訂 環境構成の理論と実践 保育の専門性に基づいて』郁洋舎
・國崎大恩・藤川信夫(2022)『実践につながる教育原理』北樹出版
オフィスアワー(授業相談) ・授業終了後、または月曜5限の地区HR等がない日。
・質問については、チャットやメールでも対応しますし、スケジュールの調整ができれば上記の時間以外でも対応できます。
学生へのメッセージ ・授業の進め方等で要望がある場合は、気軽に、授業担当教員に相談をしてください。内容によっては、要望に応えることができない場合がありますが、可能な限り対応します。
・授業担当として、学生のみなさんが自然と考えたくなるような授業を目指しますが、正直まだまだ力不足です。考えれば考えるほど、おもしろくもあり、難しさも感じる授業だと思いますので、最初は騙されたと思ってでもいいので、授業の時に示される問い(質問)について真剣に考えてもらえるとうれしいです。そうすると、すこしずつ授業も楽しくなるはずです。
準備学習の内容 ・授業内で考えた内容を意識しながら、日常生活を観察してもらえるとうれしいです。授業で知った新しい概念(考え方)を使って現実世界を見ることで、概念に対する理解度が高まると同時に、様々な角度から捉えることができるようになります。