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講義名 法律学(日本国憲法)
(副題)
開講責任部署
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 0.00
代表曜日 水曜日 代表時限 4時限
校地 太宰府
科目分類名 卒業、幼稚園教諭二種、保育士必修科目(一般教養科目)
科目分野名 教職に関する科目(教職の意義等に関する科目)
対象学科・年次 1年次
必須/選択 卒業・幼稚園教諭免許・養護教諭免許・保育士資格必須

担当教員
職種氏名所属
指定なし◎ 小嶋 恵指定なし

学習目標(到達目標) ①日常生活と法について述べることができる。
②日本国憲法の基本原理およびその特徴について説明できる。
③日本国憲法9条の解釈の対立と変遷について概説できる。
④人権の観念および制約原理について説明することができる。
⑤新しい人権について述べることができる。
⑥社会権の法的性格について説明することができる。
⑦保育をめぐる法律問題について具体的に述べることができる。
授業概要(教育目的) 国の基本法である日本国憲法とはどのような法律なのか、本来、私達の身近に存在しているはずの憲法は国民にとってどのような意義を有しているのか。誰しもが幸福な生活を営むために欠かすことのできない「人権」を中心に講義する。
実際の市民生活において憲法及び憲法の精神に基づいた法律がなければ市民社会は円滑に運ばないことはいうまでもなく、国際社会においても今日のような確固たる地位を主張できない。基本的な憲法知識を修得させるとともに、実際の社会生活における様々な諸問題、とくに保育をめぐる法律問題に対応できるようリーガルマインドを培うことを目的とする。
なおこの教科は、ディプロマポリシーの1年次前後期「こどもの権利や多様な個性を尊重する姿勢をもち、こどもの視点を想像しながら、様々なこどもの姿を感じとることができる。(きづく)」および「目指す保育者像に向けて自身の特徴や課題にきづくことができる(みがく)」に位置付けられている。
授業内容 1、法のしくみ(3回)
2、憲法の歴史(1回)
3、日本国憲法の基本原理(2回)
4、平和主義(1回)
5、人権(7回)
6、保育をめぐる法律問題(1回)
授業計画表
時限担当教員項目内容予習復習
第1回4時限小嶋 恵法とは何か(1)・日常生活と法のかかわり
・法と道徳の関係
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第2回4時限小嶋 恵法とは何か(2)・法の目的は何か
・具体的可能性と法的安定性
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第3回4時限小嶋 恵法とは何か(3)・わが国の法のしくみ
・法源~成文法と不文法~
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第4回4時限小嶋 恵憲法の歴史・憲法とは何か
 ~近代憲法の理念~
・帝国憲法から日本国憲法へ
 ~敗戦のむかえ方と日本国憲法~

本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第5回4時限小嶋 恵日本国憲法の基本原理とその特徴(1)・日本国憲法の精神
 ~大日本国憲法との比較~
・日本国憲法の三大原理
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第6回4時限小嶋 恵日本国憲法の基本原理とその特徴(2)・日本国憲法と教育、保育法規




(レポート課題)
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第7回4時限小嶋 恵平和主義・憲法9条と平和主義
 ~解釈の対立と変遷~
・自衛隊の位置づけ
・平和主義をめぐる裁判

(理解度確認テスト)
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第8回4時限小嶋 恵人権とは何か・人権の観念
・人権の分類と性質
・人権の制約原理
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第9回4時限小嶋 恵外国人の人権・性質説と文言説
・政治活動の自由と参政権
・社会保障についての諸権利
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第10回4時限小嶋 恵子ども、未成年者の人権・子ども、未成年者の人権保障とその制約
・子どもの権利条約
・親の教育権

本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第11回4時限小嶋 恵包括的基本権・憲法13条と現代社会
・幸福追求権
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第12回4時限小嶋 恵新しい人権・プライバシーの権利
 ~プライバシーの権利と表現の自由との調整~
・自己決定権
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第13回4時限小嶋 恵生存権・生存権の法的性格
・生存権が問題となる判例
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第14回4時限小嶋 恵教育を受ける権利・教育権の所在
・教育権が問題となる判例
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
第15回4時限小嶋 恵保育をめぐる法律問題・保育者の勤務と労働問題
・保育所、幼稚園における事故の裁判例

(理解度確認テスト)
(レポート課題)
本時の内容について事前に調べる。授業で学習したことをノートにまとめる。
授業形式 授業はテキストを使用しながら、講義形式で実施する。15回の講義のうち2回は探求型学習及び問題解決型学習としてテキストにある事例研究(レポート課題の提出)を行う。
評価方法 筆記試験(第7回・第15回目の講義に2回実施)70%、レポート(2回)30%で評価する。
テキスト 保育者のための法学・憲法入門
高乗 正臣[著]
成文堂
2020年
テキストISBN番号 ISBN978-4-7923-0657-1 C3032
参考文献 大学生のための日本国憲法 吉田 成利[著] 慶応義塾大学出版会
教職課程のための憲法入門〔第2版〕西原 博史・斎藤 一久 編著 弘文堂
オフィスアワー(授業相談) 事前にメール(kojima@fk.jue.ac.jp)にて予約の連絡をしてください。
学生へのメッセージ テキストを中心に、重要判例ならびに近時の事例を取り入れて講義します。テキストは必ず準備してください。また、各講義の際に次週の講義予定(シラバスに沿って行う予定)を伝えますので事前に予習(該当するテキスト箇所を読んでおく)をして講義に出席してください。
授業用E-mail kojima@fk.jue.ac.jp